〜緑茶で心をリラックスさせる〜


●心の疲れを癒すには、玉露や抹茶が最適
 緑茶のリラックス効果は科学的にも裏付けられるようになっています。
たとえば、緑茶のビタミンCは太陽の下で育てられた煎茶に多く含まれていますが、うま味成分のテアニンは逆に、光によってカテキン類(渋味)に変わるため少なくなってしまいます。一方、玉露や抹茶は、「覆下栽培」(おおいしたさいばい)といって数段階にわたって遮光を施した中で育てられるため、テアニンをはじめとしたアミノ酸類が豊富に含まれています。玉露や抹茶のコクとうま味は、丁寧な栽培方法がはぐくんだものであるといえるのです。
 心が疲れている時など、玉露や抹茶でゆったりしてみてはいかがでしょう。
●緑茶がリラックス脳波、α波を誘う
緑茶には、カテキン類やカフェインのほかに、テアニンというお茶に特有のアミノ酸が含まれています。これは、お茶のうま味成分です。最近の研究では、このテアニンが精神を落ち着かせることがわかってきたのです。
 一般に脳から出る脳波は周波数によって、α波、β波などに分けられていますが、リラックスしているときには、α波が出ます。テアニンを摂取すると、このα波の出る回数や時間が増加することがわかったのです。
 さらにお茶には、確認されているものだけでも、600種類以上の香気性成分が含まれていますが、その成分にも、神経を鎮める効果があるのです。
 特にお茶はほかの食品とは違って、茶葉に熱湯を注ぐことで、香りが一段と強くなり、嗅覚を強く刺激して、心をゆったりとリラックスさせてくれるという点にも注目できます。
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+ おいしさの秘密と引き出し方 +
〜玉露とは〜
まろやかな甘みとうまみを誇る玉露は、日本茶の最高峰です。
新芽の伸びるころから八十八夜まで直射日光を遮った茶樹の、薄くてやわらかな新芽のみを摘み取って、手間暇かけて製茶します。
煎茶は新茶が喜ばれるのに対し、玉露はひと夏寝かせたほうが味が熟成されますので、秋からが味わいごろです。
玉露の茶葉はつやがあり、煎茶よりも鮮やかな深緑色。上質なものほどよく揉まれ、「より」が細かくなっていますが、煎茶とは揉み方が異なるため、心なしか丸みを帯びています。
〜お茶のうまみが凝縮された玉露〜
玉露の魅力は、甘く濃密なうまみにあります。小振りの茶碗に垂らすように注ぎ入れられた少量のお茶を、一口ごとに舌の上で転がすように、じっくり味わいます。まさにその名の通り、玉の露を楽しむようなお茶です。
覆下園で育った玉露は「覆い香」という独特の香りを持っています。煎茶の「みるめ香」のような香り立つものではありませんが、その青海苔にも似たほのかな香りも、玉露ならではの魅力です。
玉露が覆下園で育てられるのは、直射日光を遮ると光合成が抑えられ、茶樹の葉の中にあるうまみ成分が、渋み成分に変化せず蓄積されるという理由によるもの。ですから玉露の覆い香は、そのうまみのあかしでもあります。
<余韻のある深い味わいを楽しむ>
玉露の入れ方レシピ
3人分 ※あくまでも一例です。お好みに応じて調整してください。
茶葉:10g            湯の量:60ml
湯温:40〜50℃         浸出時間:2分
 @急須に沸騰したお湯を入れ、そのお湯を湯呑にそそぎいれます。
  湯のみのお湯は2〜3分間入れおき、40〜50℃くらいに冷まします。
 A急須に約10gの茶葉を入れます。
 B@で湯冷まししたお湯を急須にそそぎ、急須の蓋をして2分間待ちます。
  ※急須を振ったりしないで静かに待ちます。
 C濃度が均一になるように湯のみに廻し注ぎます。最後の一滴まで注ぎきってください。その際、急須はまり振らないでください。
 D最後の一滴まで絞り切ったら、まろやかな甘みとうまみが特徴の玉露の出来上がりです。
*2煎目は湯温を60℃、1分間浸出させます。3煎目は湯温を70℃に上げて、1分間浸出。
 さらに4煎目は熱湯で入れて、さっと湯のみに注ぎます。
*玉露はほかのお茶に比べて、色も美しく、派も柔らかいため、最後はダシ醤油や酢醤油などをかけておひたしとして食べるのもお勧めです。